転職・退職後に手続きを放置している方は今すぐ対応が必要です。
なお、自動移換を解消する際の移換手数料は1,100円→550円に引き下げられます。
1転職・退職でiDeCoはどうなる?基本の仕組み
転職や退職をしても、iDeCo(個人型確定拠出年金)の資産が消えることはありません。iDeCoにはポータビリティ制度があり、転職後も資産を持ち運ぶことができます。
ただし、転職後は速やかに手続きが必要です。手続きを怠ると「自動移換」という不利な状態になり、手数料で資産が目減りし続けます。
- ✅ iDeCoは転職・退職しても資産は消えない(ポータビリティ保障)
- ⏰ 転職後6ヶ月以内に移換手続きを完了させる必要がある
- ❌ 手続きを放置すると自動移換となり、運用停止+手数料徴収が始まる
iDeCoが継続できる被保険者の区分
| 種別 | 対象者 | iDeCo加入 | 月額掛金上限 |
|---|---|---|---|
| 第1号被保険者 | 自営業・フリーランス・無職 | 加入可 | 68,000円 |
| 第2号(企業年金なし) | 会社員(企業年金なし) | 加入可 | 23,000円 |
| 第2号(企業型DCあり) | 会社員(企業型DCあり) | 加入可(条件あり) | 最大20,000円 |
| 第2号(DB等あり) | 会社員(確定給付企業年金等あり) | 加入可(条件あり) | 最大20,000円 |
| 第3号被保険者 | 専業主婦(夫)・配偶者扶養 | 加入可 | 23,000円 |
※2026年12月改正後は第2号被保険者の上限が62,000円に引き上げ予定(企業年金なしの場合)
2【重要】自動移換のリスクと損失計算
転職後6ヶ月以内に移換手続きをしなかった場合、保有資産は国民年金基金連合会に自動移換されます。2025年3月末時点で138万人・3,300億円が放置状態です。
- 資産の運用が完全停止(現金化される)
- 手数料が差し引かれ続け資産が目減り
- 加入期間にカウントされず受給開始が遅れる可能性
- 自動移換解消にも手数料がかかる
- 運用を継続して資産が増える
- 節税メリット(所得控除)を継続享受
- 加入期間がカウントされ受給権を維持
- よりよい金融機関に乗り換えるチャンス
放置した場合の損失計算(2026年4月以降)
手数料だけでなく、年間約2万円以上の運用機会損失が発生しています。
転職の理由でやり方がわからなかった人が31%、ルールを知らなかった人が21%と手続き知識の欠如が主な原因です。
32026年4月改定|手数料変更ポイント完全整理
国民年金基金連合会は「放置年金」を減らすため、2026年4月1日から手数料体系を大幅に変更します。
| 手数料の種類 | 2026年4月前 | 2026年4月〜 | 変更方向 |
|---|---|---|---|
| 新規自動移換手数料 (企業型DCから自動移換時) |
1,048円(基金連合会) 3,300円(特定管理機関) |
変更なし 合計4,348円 |
— |
| 管理手数料 (自動移換4ヶ月後〜毎月) |
0円(基金連合会) 52円(特定管理機関) |
40円(基金連合会)新設 58円(特定管理機関) |
⬆ 値上がり 月52円→98円 |
| 移換手数料 (自動移換→DC・iDeCo等への移換) |
1,100円/回 | 550円/回 | ⬇ 値下がり |
放置コスト(管理手数料)を値上げすることで「早く手続きしよう」と促し、逆に解消コスト(移換手数料)を値下げすることで「移換しやすくする」という2段構えの政策。つまり、放置するほど損、移換するほど得になる設計に変わります。
・企業型DC→松井証券iDeCoへのオンライン移換手順が充実
・100円から始められる低コストインデックスファンドを多数ラインナップ
4転職先制度別|iDeCo手続き5パターン対応フロー
転職時のiDeCo手続きは、転職先の企業年金制度によって対応が異なります。まず自分がどのパターンに当てはまるかを確認しましょう。
- iDeCoをそのまま継続
- 「加入者登録事業所変更届」を提出
- 掛金上限:月23,000円
- 運用商品はそのまま保有可
- iDeCoと企業型DCを両方継続
- 合計掛金上限:月55,000円(2026年12月〜62,000円)
- 「種別変更届」「事業所変更届」を提出
- マッチング拠出との併用は不可
- 選択肢A:企業型DCに資産移換
- 選択肢B:運用指図者として継続(拠出は停止)
- 移換の場合:資格喪失届→企業型DCへ移換
- 移換期限:退職翌月から6ヶ月以内
- 「第1号被保険者用種別変更届(K-010A)」を提出
- 掛金上限:月68,000円(国民年金基金等との合計)
- 厚生年金がない分、iDeCoを最大活用すべき
- 掛金全額が所得控除の対象
- 「第3号被保険者用種別変更届(K-010C)」を提出
- 掛金上限:月23,000円
- 掛金は自己負担(節税メリットあり)
- 一時的な扶養なら運用指図者も選択肢
5掛金上限額一覧(転職先別)
| 転職先の状況 | iDeCo月額上限 | 年額換算 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 企業年金なし(会社員) | 23,000円 | 276,000円 | 最も多い会社員のケース |
| 企業型DC+iDeCo併用 | 最大20,000円 | 最大240,000円 | 企業型DC掛金次第で変動 |
| 確定給付企業年金(DB)あり | 最大20,000円 | 最大240,000円 | DB掛金相当額を差し引き |
| 自営業・フリーランス | 68,000円 | 816,000円 | 国民年金基金等との合計 |
| 配偶者扶養(第3号) | 23,000円 | 276,000円 | 収入がなくても加入可 |
| 2026年12月改正後(企業年金なし) | 62,000円 | 744,000円 | 上限が大幅引き上げ予定 |
6移管手続き5ステップ(企業型DC→iDeCo)
企業型DCからiDeCoに移換する場合、以下の5ステップで手続きを進めます。全体で2〜3ヶ月かかるため、退職後すぐに着手しましょう。
7転職を機にiDeCo金融機関を変更すべき?松井証券がおすすめな理由
転職はiDeCoの金融機関を見直す絶好のタイミングです。企業型DCからiDeCoに移換する際、どの金融機関を選ぶかは長期的なリターンに直結します。
| 比較項目 | 松井証券 | SBI証券 | 楽天証券 |
|---|---|---|---|
| 月額手数料 | 171円(信託報酬含まず) | 171円 | 171円 |
| 取扱商品数 | 約40本 | 約40本 | 約30本 |
| オンライン移換手続き | ✅ 対応 | ✅ 対応 | ✅ 対応 |
| 最低投資額 | 100円〜 | 5,000円〜 | 5,000円〜 |
| 代表的な低コスト商品 | eMAXIS Slim 全世界株式 | SBI・V・S&P500 | 楽天・全米株式 |
| 企業型DC→松井iDeCo移換 | ✅ 専用ページあり | ✅ 対応 | ✅ 対応 |
②100円から積立可能なため収入が不安定な転職直後でも継続しやすい
③eMAXIS Slimシリーズなど信託報酬0.05%台の超低コストファンドを選択可能
書類請求→オンライン申込で完結。転職後6ヶ月の期限に間に合わせよう
82026年退職所得控除改正|iDeCoと退職金「10年ルール」
2026年1月1日から、iDeCoと退職金の受取間隔ルールが「5年→10年」に延長されました。退職後の受け取りタイミングを誤ると税負担が大きく増える可能性があります。
| ルール | 2025年12月まで | 2026年1月〜 |
|---|---|---|
| iDeCo→退職金の間隔 | 5年超で控除フル適用 | 10年超で控除フル適用 |
| 退職金→iDeCoの間隔 | 5年超で控除フル適用 | 10年超で控除フル適用 |
| iDeCo加入可能年齢 | 65歳未満 | 2026年12月〜70歳未満に延長予定 |
9転職時のiDeCo チェックリスト
転職・退職が決まったら、以下のチェックリストで漏れなく手続きを進めましょう。
📋 退職前にやること
- 現在のiDeCo金融機関名・加入者番号・残高を確認した
- 転職先の企業年金制度(企業型DC・DB・なし)を人事に確認した
- 転職先でのiDeCoとの併用可否・マッチング拠出の有無を確認した
- 現在の掛金額と転職後の上限額を比較した
- 基礎年金番号を確認した(年金手帳またはマイナポータル)
📋 退職後6ヶ月以内にやること(優先)
- 移換先の金融機関を選定し、申込書類を請求した
- 被保険者種別変更届(K-010A/C/D)を提出した
- 加入者登録事業所変更届を提出した(転職先への入社後)
- 企業型DCからiDeCoへの移換申請書類を提出した
- iDeCo口座開設完了後、運用商品・配分を設定した
- 掛金額の変更が必要な場合は「掛金額変更届」を提出した
📋 すでに自動移換されている方
- 国民年金基金連合会からの「自動移換通知」を手元に用意した
- 移換先の金融機関(または転職先の企業型DC)を決定した
- 移換先に「自動移換された資産の移し換え」を申し出た
- 2026年4月以降の解消移換手数料が550円に下がることを確認した
- 移換完了後、運用商品の配分を確認・設定した
松井証券のiDeCoなら企業型DCからのオンライン移換手続きも簡単。
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