新NISAで「外国株に投資したい」という方は多いですが、米国株・全世界株・新興国株のどれを選べばいいか迷う方も少なくありません。本記事では、新NISAで外国株投資をする際のファンド選びの基準と、各地域ファンドのメリット・デメリットを徹底解説します。
新NISAで外国株投資ができる仕組み
新NISAのつみたて投資枠・成長投資枠では、外国株式インデックスファンドや外国株ETFに投資できます。日本株だけでなく世界中の企業の成長を取り込めるため、分散効果が高く長期投資に適しています。
外国株投資には大きく3つの地域選択があります:米国株式・全世界株式・新興国株式。それぞれ特性が異なるため、自分の投資スタイルに合わせて選ぶことが重要です。
| 地域 | 代表ファンド | リターン(過去10年) | リスク |
|---|---|---|---|
| 米国株式(S&P500) | eMAXIS Slim 米国株式 | 高(年平均+14%前後) | 中〜高 |
| 全世界株式(オルカン) | eMAXIS Slim 全世界株式 | 中〜高(年平均+11%前後) | 中 |
| 新興国株式 | eMAXIS Slim 新興国株式 | 低〜中(年平均+5%前後) | 高 |
| 先進国株式 | eMAXIS Slim 先進国株式 | 中〜高(年平均+12%前後) | 中 |
米国株式(S&P500)の特徴
S&P500は米国の主要500社に投資するインデックスです。Apple・Microsoft・Amazon・NVIDIAなどの世界的テクノロジー企業が含まれており、過去の長期リターンは非常に高水準です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 投資先 | 米国の主要500銘柄(時価総額加重) |
| 信託報酬 | 0.09372%(eMAXIS Slim) |
| 為替リスク | あり(円安で有利、円高で不利) |
| 主なリスク | 米国経済集中・テクノロジー偏重 |
| 長期リターン実績 | 過去30年で年平均約10〜14% |
メリットは世界最大の経済大国への集中投資によるリターンの高さ。デメリットは米国1カ国への集中リスクと、テクノロジーセクターへの偏重(上位10銘柄で約35%以上)です。
全世界株式(オルカン)の特徴
全世界株式(オール・カントリー)は世界約50カ国・3,000銘柄以上に分散投資するファンドです。米国株も含まれており(約60〜65%)、最もバランスが取れた外国株投資として人気No.1です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 投資先 | 全世界株式(先進国+新興国)約50カ国 |
| 信託報酬 | 0.05775%(eMAXIS Slim・業界最安水準) |
| 米国比率 | 約63%(2026年時点) |
| 日本比率 | 約5〜6% |
| 新興国比率 | 約10% |
「迷ったらオルカン」と言われるほど、長期・積立・分散の王道ファンドです。年代別の積立戦略においてもオルカンは最も推奨されやすい選択肢です。
新興国株式の特徴とリスク
新興国株式はインド・中国・ブラジル・韓国・台湾などの成長著しい国々の株式に投資するファンドです。高い経済成長率が期待できる一方、政治リスク・通貨リスク・流動性リスクが高いため、上級者向けの選択肢です。
| 国/地域 | MSCI新興国指数の比率(目安) |
|---|---|
| 中国 | 約25〜27% |
| インド | 約19〜22% |
| 台湾 | 約16〜18% |
| 韓国 | 約10〜12% |
| ブラジル・その他 | 残り |
新興国株式のみに投資するのはリスクが高いため、全世界株式や先進国株式のサブとしてポートフォリオの10〜20%以内で組み込むのが一般的です。
ファンド比較一覧(2026年最新)
| ファンド名 | 対象地域 | 信託報酬 | 純資産(目安) |
|---|---|---|---|
| eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 米国 | 0.09372% | 約8兆円超 |
| eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン) | 全世界 | 0.05775% | 約5兆円超 |
| eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 先進国 | 0.09889% | 約1兆円超 |
| eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | 新興国 | 0.15180% | 約3,000億円 |
| SBI・V・S&P500インデックス | 米国 | 0.0938% | 約1.5兆円 |
| 楽天・全米株式インデックス(VTI) | 全米 | 0.162% | 約8,000億円 |
初心者におすすめの外国株ファンド選び方
外国株ファンドを選ぶ際のポイントを整理します。
| 選び方のポイント | 推奨基準 |
|---|---|
| 信託報酬 | 0.2%以下を目安(インデックスなら0.1%以下が理想) |
| 純資産総額 | 500億円以上(繰上償還リスクが低い) |
| 運用会社の信頼性 | 三菱UFJ AM・SBI・楽天など大手が安心 |
| インデックス連動 | MSCI・S&P・FTSEなど国際指数連動 |
| 分配金 | 再投資型(税効率が高い) |
地域別ポートフォリオ例
老後の取り崩しを見据えた長期投資を考えると、以下のようなポートフォリオが参考になります。
| タイプ | 配分例 | 特徴 |
|---|---|---|
| シンプル型 | 全世界株式100% | 最もシンプル・迷わない |
| 米国重視型 | S&P500 70% + 全世界30% | 高リターンを狙う |
| 分散強化型 | 全世界50% + 先進国30% + 新興国20% | 地域分散を強化 |
| バランス型 | 全世界50% + 債券30% + REIT20% | リスクを抑えながら成長 |
為替リスクへの対処法
外国株投資には為替リスクが伴います。円安のときは外国株の円換算リターンが増え、円高のときは減少します。長期投資では為替変動は平均化される傾向がありますが、以下の対策が有効です。
- ドルコスト平均法:毎月一定額を積み立てることで、為替変動の影響を均す
- 長期保有:20〜30年の長期ではリターンが為替リスクを上回りやすい
- 分散投資:複数地域に分散することで特定通貨への集中を避ける
まとめ:どのファンドを選ぶべきか
迷ったらeMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)が最初の一択です。低コスト・高分散・長期実績の三拍子が揃い、NISAで長期積立をするのに最適なファンドです。リターンを高めたいなら米国株式(S&P500)との併用も有効です。
債券ファンドとの組み合わせでリスクを調整しながら、自分に合った外国株ポートフォリオを構築しましょう。

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