「今の証券会社から乗り換えたいけど、手続きが複雑そう…」と感じていませんか?
楽天証券やSBI証券の改悪が続く中、2026年に入ってからNISA口座の移管を検討している方が急増しています。しかし、手続きのミスやタイミングを誤ると、その年のNISA枠が無駄になる可能性もあります。
この記事では、NISA口座の証券会社乗り換えの全手順を、2026年の最新情報に基づいて詳しく解説します。
目次
- NISA口座の乗り換えが必要な理由【2026年の動向】
- 乗り換え前に知っておくべき基本ルール
- 2026年の乗り換えスケジュールと期限
- NISA乗り換えの手順【ステップ別完全解説】
- 主要証券会社別:乗り換え手順の詳細
- 乗り換え時の保有資産はどうなる?
- 失敗しないための注意点と落とし穴
- 乗り換え後の証券会社選び方
- FAQ
- まとめ
第1章 NISA口座の乗り換えが必要な理由【2026年の動向】
2026年の証券会社改悪ラッシュ
2024〜2026年にかけて、主要証券会社のNISAサービスは相次いで改悪が実施されました。
| 証券会社 | 主な改悪内容 | 時期 |
|---|---|---|
| 楽天証券 | ポイント還元率引き下げ・楽天キャッシュ積立改悪 | 2024〜2025年 |
| マネックス証券 | マネックスカード還元率0%へ変更(2026年10月〜) | 2026年2月発表 |
| SBI証券 | ボーナス月設定仕様変更・三井住友カード還元率変更 | 2026年2月 |
こうした変更を受けて「条件の良い証券会社に乗り換えたい」と考える方が増えています。
乗り換えを検討すべきケース
以下に当てはまる場合、乗り換えを検討する価値があります。
| 状況 | 乗り換え検討の理由 |
|---|---|
| 今の証券会社のクレカ積立還元率が低い | 高還元率カードのある証券会社へ移行 |
| 取扱ファンドが少ない | eMAXIS Slimシリーズ等が揃った証券会社へ |
| アプリの使い勝手が悪い | UI/UXが優れた証券会社へ |
| ポイントが貯まりにくい | 自分のライフスタイルに合ったポイント経済圏へ |
| 楽天経済圏・SBI経済圏を変更 | 利用するサービスの変更に伴う乗り換え |
第2章 乗り換え前に知っておくべき基本ルール
ルール1:NISA口座は1人1口座のみ
日本の法律上、NISAは同一年において1人1口座(1金融機関)しか持てません。
2つの証券会社でNISA口座を同時に持つことはできないため、乗り換えには「古い口座を廃止 → 新しい口座を開設」という手順が必要です。
ルール2:年単位での変更
NISA口座の変更は年単位で行われます。
例えば「2026年10月1日から2027年9月30日」の間に廃止手続きをすれば、2027年1月1日から新しい証券会社でNISAを利用できます。
ルール3:変更手続きの期限
2027年からの利用を希望する場合、2026年9月30日までに廃止手続きを完了する必要があります。
| 変更希望年 | 手続き開始可能日 | 手続き期限 |
|---|---|---|
| 2026年から | 2025年10月1日 | 2026年9月30日 |
| 2027年から | 2026年10月1日 | 2027年9月30日 |
| 2028年から | 2027年10月1日 | 2028年9月30日 |
ルール4:既存のNISA保有資産は移管できない
これが最大の注意点です。
現在NISAで保有している株式・投資信託は、新しい証券会社に移管(引っ越し)することができません。
選択肢は2つ:
1. 元の証券会社に「そのまま保有」し続ける(非課税は継続)
2. 一度「売却」してから新しい証券会社で買い直す
ただし売却すると、そのNISA枠は復活しません(使った枠は消費済み)。
ルール5:買付中の年は変更不可
その年にNISA口座で買付を行っている場合、同一年内に証券会社を変更することはできません。
第3章 2026年の乗り換えスケジュールと期限
2026年中に乗り換え手続きをするケース(2027年から新口座利用)
| フェーズ | 期間の目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 手続き開始可能 | 2026年10月1日〜 | 変更手続きが開始可能 |
| 廃止通知書請求 | 10月〜11月推奨 | 旧証券会社に廃止通知書を請求 |
| 廃止通知書受取 | 請求後1〜2週間 | 旧証券会社から書類が届く |
| 新証券会社へ提出 | 受取後速やかに | 廃止通知書を新証券会社へ提出 |
| 審査・承認 | 提出後2〜4週間 | 新証券会社での審査 |
| 手続き期限 | 2026年9月30日 | この日までに完了が必須 |
| 新口座での利用開始 | 2027年1月1日〜 | 新しい証券会社でNISA利用開始 |
スケジュールの注意点
2026年7〜8月の手続きが推奨される理由:
9月末の期限に向けて、多くの方が同時期に乗り換え手続きをするため、9月は各証券会社の処理が混雑します。書類の発行や審査に通常よりも時間がかかる場合があり、期限を過ぎてしまうリスクがあります。
| 手続き開始時期 | リスク | 推奨度 |
|---|---|---|
| 10月〜12月 | 余裕あり ◎ | 最も安全 |
| 1月〜6月 | 問題なし ○ | 推奨 |
| 7月〜8月 | やや混雑あり △ | ギリギリ可 |
| 9月 | 混雑・期限リスク ✗ | 非推奨 |
第4章 NISA乗り換えの手順【ステップ別完全解説】
STEP 1:乗り換え先の証券会社を決める
まず移行先の証券会社を選びます。選ぶ際のポイントは以下の通りです。
| 選択基準 | 確認内容 |
|---|---|
| クレカ積立の還元率 | 月10万円積立でどれだけポイントが貯まるか |
| 取扱ファンド数 | 希望のファンドが揃っているか |
| ポイント経済圏 | 普段利用しているサービスと連携しているか |
| アプリの使いやすさ | スマホ操作が快適か |
| その他サービス | 株式取引、IPO参加など |
STEP 2:旧証券会社に「廃止通知書」を請求する
乗り換え手続きの第一歩は、現在利用している証券会社への廃止通知書の請求です。
廃止通知書とは:
NISA口座を廃止(解約)したことを証明する書類。新しい証券会社でNISA口座を開設する際に必要です。
請求方法(証券会社別):
| 証券会社 | 請求方法 |
|---|---|
| SBI証券 | Web(マイページ)または書面で請求 |
| 楽天証券 | Web(マイページ)で電子交付可能 |
| マネックス証券 | Web(マイページ)または書面で請求 |
| 松井証券 | Web(マイページ)または書面で請求 |
廃止通知書の受取期間:
| 交付方法 | 受取期間 |
|---|---|
| 電子交付 | 2〜3営業日程度 |
| 郵送 | 5〜7営業日程度 |
STEP 3:廃止通知書を新証券会社に提出する
廃止通知書を受け取ったら、速やかに新しい証券会社へ提出します。
提出方法(主要証券会社別):
| 証券会社 | 提出方法 | Web対応 |
|---|---|---|
| SBI証券 | マイページからWeb完結 | ○ |
| 楽天証券 | マイページからWeb完結 | ○ |
| マネックス証券 | 書面郵送 | △ |
| 松井証券 | 書面郵送 | △ |
提出後、新証券会社は国税庁へ申請を行い、承認を得てからNISA口座が正式に開設されます。
STEP 4:新しいNISA口座の開設完了を確認
申請後2〜4週間程度で審査が完了し、新しいNISA口座が開設されます。
確認すること:
1. 新証券会社からの「NISA口座開設完了」通知を受取る
2. マイページでNISA口座の表示を確認
3. 積立設定(クレカ積立含む)を新たに設定する
STEP 5:積立設定を新証券会社で行う
新しいNISA口座が開設されたら、積立の設定を行います。
設定すること:
– 購入するファンドの選択
– 毎月の積立金額の設定
– クレジットカード積立の設定(新しいカードが必要な場合あり)
– ボーナス月設定(必要な場合)
第5章 主要証券会社別:乗り換え手順の詳細
パターン1:楽天証券 → SBI証券
楽天証券の改悪を受けてSBI証券への移行を検討している方が多いパターンです。
手続きの流れ:
| ステップ | 楽天証券での作業 | SBI証券での作業 |
|---|---|---|
| STEP1 | NISA口座の廃止申請(Web) | SBI証券口座を先に開設 |
| STEP2 | 廃止通知書を電子交付で取得 | — |
| STEP3 | — | 廃止通知書をWebでアップロード |
| STEP4 | — | NISA口座開設完了通知を受取 |
| STEP5 | — | 積立設定・クレカ設定を行う |
楽天 → SBI移行時の注意点:
| 注意事項 | 内容 |
|---|---|
| 楽天カードの扱い | SBI証券では使用不可。三井住友カード等への切替が必要 |
| 楽天ポイントでの投資 | SBI証券ではVポイント・Pontaポイント等を利用 |
| 保有ファンドの扱い | 楽天証券に残したまま保有継続か、売却して買い直し |
| クレカ積立開始タイミング | 三井住友カードの設定後、翌月分から積立開始 |
パターン2:SBI証券 → 楽天証券
SBI証券の改悪・仕様変更に不満を持ち楽天証券へ移行するパターン。
手続きの流れ:
| ステップ | SBI証券での作業 | 楽天証券での作業 |
|---|---|---|
| STEP1 | NISA口座の廃止申請(Web) | 楽天証券口座を先に開設 |
| STEP2 | 廃止通知書をWeb/郵送で取得 | — |
| STEP3 | — | 廃止通知書をWebでアップロード |
| STEP4 | — | NISA口座開設完了通知を受取 |
| STEP5 | — | 楽天カード積立設定を行う |
SBI → 楽天移行時のメリット:
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 楽天カード積立還元率 | 楽天プレミアムカードで1%(上限5万円まで) |
| 楽天キャッシュ積立 | 月5万円まで0.5%還元 |
| 楽天ポイント活用 | 積立の支払いに楽天ポイントが使える |
| 楽天銀行との連携 | マネーブリッジで普通預金金利0.1%(一定額超は0.04%) |
パターン3:マネックス証券 → 他社
マネックスカードの2026年10月からの改悪(還元率実質0%、年会費1,100円発生)を受けた乗り換えパターン。
移行先比較:
| 移行先 | クレカ積立還元率 | 対応カード | 推奨度 |
|---|---|---|---|
| SBI証券 | 最大3% | 三井住友カード(Olive) | ◎ |
| 楽天証券 | 最大1% | 楽天プレミアムカード | ○ |
| 松井証券 | 最大1.5% | 松井証券カード(JCB) | ○ |
第6章 乗り換え時の保有資産はどうなる?
保有ファンドの選択肢
NISA口座を乗り換えても、旧証券会社のNISA口座で保有しているファンドは非課税のまま保有し続けられます。
| 選択肢 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| そのまま保有 | NISA非課税が継続、売却コストなし | 旧証券会社に口座が残る(管理が分散) |
| 売却して買い直し | 新証券会社に一本化 | その年のNISA枠を消費、タイミングによっては損失発生 |
「売却して買い直し」をする場合の注意点
NISA口座で売却したファンドの金額は、翌年以降に「NISA枠の再利用」として復活します(生涯限度額1,800万円から控除される)。
ただし当年の枠は復活しません。
例:2026年中に200万円のNISA保有資産を売却した場合
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 2026年の売却分 | 200万円のNISA枠を「消費済み」のまま |
| 翌年(2027年)以降 | 生涯限度額1,800万円から200万円が解放(再利用可) |
| 2026年のNISA枠復活 | なし |
同一ファンドの扱い
旧証券会社と新証券会社で同じファンド(例:eMAXIS Slim全世界株式)を保有することは問題ありません。NISA口座が異なる証券会社でも、同じファンドへの投資は可能です。
第7章 失敗しないための注意点と落とし穴
注意点1:当年中に買付をしてから乗り換え手続きを開始する
その年にNISA口座で1円でも買付をしている場合、同一年中に証券会社を変更することはできません。
チェックポイント:
– 10月以降に変更手続きを始める場合は、2026年のNISA買付が0円かどうかを確認
– 積立設定がある場合は、乗り換えに先立って積立を停止する
注意点2:廃止通知書の有効期限
廃止通知書には有効期限があります。書類を受け取ったら速やかに新証券会社へ提出しましょう。
| 証券会社 | 廃止通知書の有効期限 |
|---|---|
| SBI証券 | 発行年の12月末まで |
| 楽天証券 | 発行年の12月末まで |
| ※各社で異なる場合があり | 受取後すぐに確認推奨 |
注意点3:新証券会社の口座開設を先に済ませる
NISA口座の変更手続きには、移行先証券会社の一般口座(証券口座)が既に開設されていることが必要です。
手順を間違えると、廃止通知書を取得してから移行先の口座開設手続きが必要になり、時間がかかります。
正しい順序:
1. 新証券会社の一般口座(証券口座)を開設
2. 旧証券会社でNISA口座の廃止申請
3. 廃止通知書を新証券会社へ提出
注意点4:クレジットカードの準備
クレカ積立を利用する場合、新しい証券会社に対応したクレジットカードの準備が必要です。
| 証券会社 | 対応クレジットカード |
|---|---|
| SBI証券 | 三井住友カード(Olive、NL、ゴールド等) |
| 楽天証券 | 楽天カード(楽天プレミアム等) |
| マネックス証券 | マネックスカード(2026年10月改定) |
| 松井証券 | 松井証券カード(JCB) |
新しいカードの発行には1〜3週間かかる場合があるため、早めに申込しておきましょう。
注意点5:つみたてNISAからの移行(旧NISAユーザー)
2023年以前に開設した旧つみたてNISA・旧一般NISAは、2024年以降は新規の積立・買付ができませんが、保有は継続できます。
新NISAへの移行は自動ではなく、別途申込が必要です(多くの証券会社では同一証券会社内で新NISAを開設可能)。
※口座開設・維持費はすべて無料

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